【札幌圏】難関大学「現役進学力」高校ランキング2026年

多くの人は「北大 合格者◯人」といった合格者数だけを見がちです。

しかし、それだけでは高校の本当の進学力は見えてきません。なぜなら、合格者数には浪人生が含まれることが多く、また卒業生数の違いもあるからです。

真の実力を見るには「現役進学者数」に限定し、さらに、卒業生数に対する割合も考慮しながら、札幌圏主要高校の進学実績を見る必要があります。

この分析・ランキングのポイントは、いわゆる各高校が公開している”のべ合格者数”ではなく、実際に進学した「実数」をベースにして、以下の4つの分類に分けて分析しているため、高校ごとのリアルな実力が見えてきます。

  • 北大を超える大学(北大より難関とされる大学)
  • 北大レベル(北大・筑波大・横国)の大学
  • マーカン(MARCH・関関同立)小樽商科大レベルの大学
  • 下位国公立大学(北海道教育大・千歳科学技術・札幌市立・室蘭工大など)

単純な人数ランキングではなく、「その高校に入学したらどの程度の割合で難関大学へ進学しているのか」という視点から見ていきます。

【北大超】北大を超える大学の現役進学ランキング

北大を超える大学は、北大より偏差値が高い大学となります。国公立医学部(北大医学含む・防医除く)+北大超国立9大学(東京大、京都大、一橋大、東京科学大、大阪大、東北大、名古屋大、九州大、神戸大)+早慶(早稲田大、慶應義塾大)になります。

卒業生①北大を超える大学
国公立
医学
北大超
国立
早稲田
慶應
小計
札幌南30632671111036%
札幌北312174826721%
★立命館慶祥177
(310)
2125105632%
★北嶺125301244637%
札幌西311418123411%
札幌東3069153279%
札幌開成14621021410%
札幌旭丘309163103%
★第一35152293%
国際情報30002241%
札幌月寒31012031%

札幌南高校は圧倒的No.1

札幌南高校は110名(卒業生の36%)が北大を超える大学へ現役進学しています。

これは札幌圏で群を抜く数字です。さらに特徴的なのは早稲田・慶應への現役進学者が11名いることです。東大・京大などの滑り止めだけでなく、早慶に専願する生徒もいます。

上位約4割に入っていれば、北大を超える大学を十分狙える全国屈指の進学実績の質・量を誇るハイレベルな学校です。


札幌北高校は「北大第一主義」が色濃い

札幌北高校も北大超大学への進学者は67名と非常に優秀です。

ただし卒業生割合では約21%と札幌南の半分です。

北大超大学を目指すには学年上位約2割に入る必要があります。

札幌南との違いは、早慶進学も少なく、北大を超える大学を受けずに北大を受ける生徒や、早慶をチャレンジ受験することがない傾向が数字にも表れています。

そのため、「北大志向」が強い高校と言えるでしょう。


立命館慶祥の勢いは札幌圏トップクラス

近年最も勢いを感じる高校が立命館慶祥です。

北大超大学への現役進学者は56人。数字だけ見ると札幌北に届きません。

しかし重要なのは、卒業生約310人のうち、およそ半数(133人)は立命館大学へ内部推薦で進学するため外部受験はしません。つまり外部受験する生徒(177人)だけですので実質2倍と考えられるため、札幌南とほぼ同等レベルの進学力があり札幌の最上位層が集まっていることが窺えます。

特に目立つのが、国公立医学部医学科への現役での進学です。東大理三類の進学者もコンスタントに輩出しており上位層も厚くなってきています。さらに今年度は東北大に現役だけで10名も輩出しており、「北大だけにこだわらない」という進路選択が特徴です。

北嶺は少数精鋭の国公立医学部王者

北嶺高校は卒業生125人という少人数ながら、割合では札幌南を上回ります。

特に国公立医学部への強さは日本トップクラス。医学部志望なら依然として最強クラスの高校です。

ただし高校募集がないため、中学受験のみとなります。


札幌西はトップ4校と差がある

札幌西高校は、意外にも札幌南・札幌北・立命館慶祥・北嶺とは大きく差があります。北大超の大学への現役進学率は約11%と上位約1割に入らなければ厳しいという結果です。


【北大以上】の大学 現役進学ランキング

北大以上(北大超大学+北大+筑波大+横浜国立大学の合計)の現役進学実績で見ると、札幌南と札幌北が同じです。

北大以上を狙うなら、札幌南でも札幌北でも同じ割合で非常に面白い結果となっています。
つまり、北大超であれば札幌南、北大であれば札幌北、結果として北大以上であれば同じになります。

札幌西は札幌南・札幌北と比べると約6割弱の実績となり、現役の進学実績においては大きな溝があり、一方で札幌東に対しては大きく上回っております。

私立の立命館慶祥は実質2倍であることを踏まえると、立命館慶祥と北嶺は、札幌西よりは上の立ち位置にありますが、札幌南・札幌北を上回っていません。

以上を踏まえると、北大以上の現役進学を進学割合は、

札幌南=札幌北>立命館慶祥=北嶺>札幌西>札幌東 と考えられます。

卒業生①北大超②北大レベル①+②計
北大の
医含む
北大
(医除)
筑波
横国
小計
札幌南3061105325516554%
札幌北312679719816553%
札幌西31134582609430%
札幌東30627463497625%
★立命館慶祥177
(310)
5682106637%
★北嶺125468195544%
札幌開成14614171183222%
★第一351920121309%
札幌旭丘3091015116268%
札幌月寒310314216196%
国際情報300412214186%

マーカン以上の大学 現役進学ランキング

MARCH・関関同立(マーカン)以上の大学とは、北大超+北大+上智・東京理科・MARCH・関関同立および小樽商科の大学になります。千葉大学など小樽商科大学を上回る地方国公立大学はありますが集計の関係上、これらは地方国立大学のクラスに入れています。

MARCH・関関同立(マーカン)以上になると、立命館慶祥の強さが目立ちます。
立命館慶祥は学費が北海道でNo.1ですが、付属としての安心感の代償とも言えます。
マーカン以外の残りは、地方国立、私立の医学・歯学部、立命館以上を目指す浪人生などです。
私立高校無償化の影響もあり、苫小牧高専や室蘭栄に行かずに遠距離通学をする生徒、旭川東・旭川北、帯広柏葉、釧路湖陵、函館中部に行かず立命館慶祥に下宿して通う専願の生徒が増えています。

マーカン以上の現役進学できる目安は、札幌北・札幌南であっても上位6割まで。
札幌西で半分以下、旭丘・月寒・国際情報で上位約2割と想像以上に厳しい結果だと思います。

高校受験の時点では、旭丘・月寒・国際情報であれば、立命館慶祥の普通科であれば合格できる水準でありますので、教育費に余裕があるご家庭であるならば高校で立命館慶祥に進学する生徒も増えています。

卒業生①北大超②北大③マーカン①+②+③
合計
北大
医含
筑波
横国
上理
MARCH
関関
同立
小樽
商科
小計
★立命館慶祥310561029133216423074%
札幌北312679852142118660%
札幌南3061105514211718259%
札幌西3113460172304914346%
札幌東306274964304011638%
★第一35192120324477722%
★北嶺1254691143187358%
札幌旭丘309101619419426822%
札幌月寒3103169435486722%
国際情報30041421817466421%
札幌開成1461418917174934%

マーカンより下位国公立大学以上の現役進学ランキング

マーカンより下の地方国公立大学は、北海道教育大学(札幌・他)、札幌医科大(看護他)、札幌市立、千歳科学技術大学、弘前大学、室蘭工大などです。

・旭丘、月寒が他校をリードしています。この2校は遠くに行ってでも“国公立”を目指すという傾向です。一方で、西高・東高は、地方国立でも自宅から通える札幌圏の国公立大学にこだわる傾向があります。

卒業生①北大超②北大③マーカン④下位
国公立
合計
+北大医筑波/横国上理/樽商①〜③除く
★立命館慶祥3105681642325181%
札幌北3126797215123676%
札幌南30611053172320366%
札幌西3113458496220365%
札幌東3062746408920266%
札幌旭丘30910154211217958%
札幌月寒3103144810617155%
★第一351920478816447%
国際情報300412468314548%
札幌開成146141717388659%

総括|高校選びは「どの大学を目標にするか」で変わる

今回の分析から見えてきたのは、「進学校」と一括りにされる高校でも、目指す大学によって強みが異なるということです。

  • 北大を超える大学を目指すなら
    東大・京大・医学部や早慶まで含めた難関大学への現役進学力では、やはり札幌南高がトップです。ただし、医学部なら北嶺と立命館慶祥が非常に強いです。
  • 北海道大学を目指すなら
    札幌北も札幌南とほぼ互角ですが、札幌北高は北大志向が非常に強く、現役・浪人を含めて北大を目指す文化があります。
  • MARCH・関関同立・小樽商科大学以上なら
    内部進学制度を持つ立命館慶祥が他校をリードしています。
    札幌月寒、国際情報、札幌旭丘も強いです。
  • 地方国立なら
    札幌旭丘・月寒が他校をリードしています。

それでも、「現役でどれだけ難関大学へ進学しているか」という視点で見ると、各校の特色は非常に明確です。

高校選びでは偏差値だけではなく、自分が将来どの大学を目指したいのか、浪人も視野に入れるのか、医学部を志望するのか、あるいは全国の難関私大も選択肢に入れるのかといった進路観に合わせて学校を選ぶことが重要です。

進学実績の数字は、その高校の教育方針や進学文化を映し出す「鏡」です。志望校だけでなく、自分に合った進学環境という視点から各高校を比較してみると、より納得のいく高校選びにつながるでしょう。