【北海道】学力テスト対策・勉強方法

北海道学力テスト対策(総合ABC) ~今やるべきこと

北海道では、毎年、中学3年の9月・10月・11月に「北海道学力テストA・B・C」が行われ、中学生の学力の定着度を測るとともに、高校入試に向けた重要な指標として、公立中学校で活用されています。特に中学3年生にとっては、志望校合格に向けた現在地を知る貴重な機会であり、適切な対策が求められます。実際の北海道公立高校入試のレベルより基礎問題と応用問題は少なく標準問題が多く出題されます。基礎問題が少ないので、低得点者も多い一方で、応用問題は少ないのでトップ層は8・9割を取れるテストになります。

では、北海道学力テストでしっかりと得点を取るには、どのような対策が必要なのでしょうか?この記事では、科目別の具体的な勉強法と、全体としての学習戦略をご紹介します。


全体的な対策のポイント

■ 自分の現在地を把握する

まずは過去の道コンの結果や、学校の実力テストの成績を分析し、自分がどの分野で得点できていないかを確認しましょう。弱点の洗い出しは、効率的な学習の第一歩です。

■ 計画的な学習スケジュールを立てる

テスト直前に慌てて詰め込んでも、定着は難しいです。テストまでの残り期間を逆算し、「今週は数学の関数を重点的に」「来週は英語の長文読解」といった具体的な週間スケジュールを立てましょう。

■ 過去問を入手できれば

学テの過去問は、テスト形式や出題傾向をつかむのに非常に役立ちます。過去問は公開されていないため入手できないことが殆どだと思います。部活動の先輩や塾の先生などに過去問がないか聞いてみましょう。本番と同じ制限時間で解き、採点後に「なぜ間違えたか」「どうすれば解けたか」を必ず振り返りましょう。

■ 北海道学力コンクールの学テ対策模試を受けよう

学テの過去問が入手できない方は、北海道学力コンクールの学テ対策模試を自宅受験または塾で受けましょう。※事務局設営での公開会場受験の開催はありません。

学力テストA 4,200円、学力テストB 4,200円、学力テストC 4,200円 であり、いい値段しています。

この試験は、テスト2週間前と直前にあり、結果は前日に返ってくるとスケージュール感としてはショートターム過ぎなのが良くないですが、やはりテスト慣れ・対策として受ける方がベターです。

■ 塾の学力テスト対策

練成会、秀英予備校、NISCOなどの進学塾では学力テスト対策をしています。通常生でない生徒でも受けれる塾が多いので、受けることもありかと思います。


科目別対策の具体例

■ 国語:記述力と読解力がカギ

国語では、長文読解と作文・記述問題が多く出題されます。

  • 長文読解の対策としては、毎日短時間でも読解問題に触れる習慣をつけましょう。
  • 記述問題では、「理由を聞かれたら、根拠+自分の考え」を明確に書く練習が必要です。
  • 古文や漢文が出ることもあるので、基本的な文法や単語もおさえておくと得点源になります。

■ 数学:計算ミスと時間配分に注意

数学は得意・不得意が分かれやすい教科です。

  • 苦手な人はまず、基本の計算・公式・図形の性質を徹底的に反復しましょう。
  • 過去問や問題集を使い、「正答率の高い問題を確実に取る」ことを意識すると安定した点数が出せます。
  • 関数・証明・文章題は配点が高いため、解き方の型を身につけておくと有利です。

■ 英語:文法と長文をバランスよく

英語は文法問題と長文読解、英作文が主な構成です。

  • 文法は、中1~中3の全範囲を見直し、時制・助動詞・関係代名詞などの頻出項目を重点的に復習。
  • 長文対策としては、「毎日1題」でも構わないので、英文を読み慣れること。
  • 英作文では、頻出テーマ(自分の好きなこと、将来の夢など)で模範解答を暗記し、応用できるようにしましょう。

■ 理科・社会:暗記+思考力が必要

理科・社会は「覚えて終わり」ではありません。知識をどう使うかが問われます。ですが、テスト範囲を把握して、まずは基礎の問題集を正解できるように何度も繰り返ししましょう!

【令和7年度出題範囲】理科・社会

理科ABC
1分野身の回りの物質×
身近な物理現象×
化学変化と原子・分子×
電流×
化学変化とイオン×
運動とエネルギー××
2分野いろいろな生物×
大地の成り立ちと変化×
生物の体のつくりと働き
気象とその変化×
生命の連続性×
地球と宇宙×××
社会ABC
地理世界と日本の地域構成
世界の諸地域×
地域調査・日本の地域的特色×
日本の諸地域×
歴史歴史
公民現代社会・個人の尊重と日本国憲法
人権保障・平和主義・政治(政党・選挙)×
国会・内閣・裁判所・地方自治××
  • 理科は実験・観察問題がよく出るので、図やグラフの読み取りに慣れておくことが大切です。
  • 社会は、資料読み取り問題(地図・グラフ・歴史年表など)で差がつくため、教科書以外の資料集も活用しましょう。
  • 一問一答で基礎を固めたら、記述問題で「なぜ?」と問われた時に、一言で説明できるよう練習をしましょう。

振り返りが合否を分ける

学力テストを受けっぱなしでは意味がありません。受験後は、必ず以下のポイントで自己分析をしましょう。

  • どの問題が正解できたか、なぜできたのか。
  • どの問題が間違えたか、なぜ間違えたのか。
  • 時間配分に無理はなかったか。

この「復習・分析→対策」のサイクルを繰り返すことで、本番に向けて着実に実力がついていきます。

※2025年学テA 道コンSS換算 https://www.do-con.com/data/index.html


効率的な学習法とおすすめ教材

  • 【教材】
    • 基礎は、学研「ひとつひとつていねいに」
    • 標準は、北海道学力コンクールの問題集(本屋で購入できます)
  • 【学習法】
    • スマホで使える暗記アプリを活用(英単語や理社の一問一答)
    • スタディプラスなどで時間を区切って集中力アップ

まとめ

北海道学力テストは、ただの模試ではなく「高校入試のリハーサル」と言っても過言ではありません。多くの公立中学校において、進路決定に利用されています。

今の実力を客観的に知ることができ、志望校との距離を測る大切な機会です。大切なのは「テストを受けた後にどう活かすか」。弱点を分析し、適切な対策を立て、日々コツコツと努力を続けることが、合格への最短ルートです。今からでも遅くはありません。一歩ずつ確実に、合格に向けた準備を進めていきましょう!