【北海道】高校の「評定A」を狙って志望校を選ぶ極意

高校受験を控える中学3年生、そして高校生活をスタートさせて落ち着いてきた高校1年生の皆さん。志望高校選びの基準として、「自分の成績で受験できる高校(偏差値)」「通学のしやすさ」「部活動の充実度」「大学の合格実績」などを挙げる人は多いでしょう。

しかし、激変する大学入試のトレンドを見据えたとき、大学でさらに上位の大学を目指したり、逆転合格を掴み取ったりするための最も重要な要素として浮上してきているのが、「校内で上位2割(評定A)をキープできるか」という視点です。

大学受験における評定(内申)の重要性は、ここ数年で難関大学・医学部を中心に総合型選抜の合格枠が急増したことにより、格段に跳ね上がっています。

「少し背伸びをして難関校に入り、下位に沈んでしまう(深海魚)」のと、「自分の学力に対して少し余裕のある高校に進学し、そこでトップを走り続ける(井の中の蛙)」のでは、どちらが大学受験において有利でしょうか。

結論から言えば、近年の大学入試制度(特に総合型選抜や推薦)においては、後者(井の中の蛙)の方が圧倒的に戦略的優位に立てるケースが増えています。また科学的にも後者の方が才能をアップがする可能性が高いことが実証されています。

なぜ「評定A(上位2割)」がこれほどまでに重要なのか?

高校の評定平均は、単なる「通知表の数字」ではありません。大学進学、さらにはその先のキャリアや経済面において、人生の選択肢を広げる「最強の切符」になります。

総合型選抜・学校推薦型選抜という「大チャンス」の切符

ここ数年、国公立大学や難関私立大学において、総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜の募集枠が急速に拡大しています。

特に注目すべきは、国公立大学の医学部医学科や難関学部においても、その枠が大きく広がっている点です。一般選抜(共通テスト+二次試験)の壁は非常に厚く険しいものですが、総合型・推薦型であれば、高校での高い評定をベースに、自分の強みや探求活動をアピールして合格を勝ち取るルートが開けます。

例えば、北海道大学医学部医学科の総合型選抜では5名、札幌医科大学医学部医学科では学校推薦(北海道枠)15名+総合型選抜(北海道枠)20名の計35名(※令和10年度からは学校推薦(北海道枠)15名+総合型選抜(北海道枠)50名の計65名へ大幅増加)の枠が設けられています。両大学の出願条件として、学習成績で評定A(評定平均4.3以上)が課されています。

このように、多くの難関大学の総合型・推薦型では、出願条件として評定A(4.3以上)や4.0以上の足切りラインが設けられており、このラインをクリアできなければスタートラインにすら立てません。 

高校の偏差値の高さ自体は面接等で考慮される可能性がゼロとは言えませんが、大学側が細かな高校ランクまで厳密に加点・考慮しているわけではなく、基準値以上の評定を持っているかどうかが実質的な勝負の分かれ目となります。ダイバーシティの観点からも優秀な高校の生徒(偏差値)を中心にとるのは一般入試として捉えているからです。

指定校推薦という「安定ルート」の確保

私立大学や一部の国公立大学で実施されている「指定校推薦」は、校内選考を通過すれば合格率が極めて高くなる安定ルートです。

ここでも最も重視されるのが、高校3年間の評定平均のトータル値です。校内で上位2割(評定A)を維持していれば、行きたい大学・学部の指定校枠を優位に選択することができます。

大学の奨学金(給付型・民間奨学金)の獲得

大学進学にあたっての経済的負担を軽減する奨学金制度。返済不要の給付型や民間の奨学金の多くは、「一定以下の世帯年収・所得であること」を前提とした上で、採用可否の順位づけを「高校時代の評定平均」で行うことが少なくありません。

「大学に行きたいけれど経済的な理由で選択肢を狭めざるを得ない」という事態を防ぐためにも、高校で高い評定を取っておくことは、将来の心強い経済的セーフティネットになります。

例えば、札幌市の奨学金では高校評定は4.8以上となっており極めて高い成績が求められています。

海外大学・海外大学院への正式留学への扉

近年、日本の高校から直接、あるいは大学在学中に海外の大学・大学院へ正規留学を希望する生徒が増えています。海外の大学は、一発勝負のペーパーテスト以上に「高校時代の3年間の成績(GPA / 評定)」を極めて厳しく重視します。トップレベルの大学を目指すなら、高校時代からオール5に近い評定が不可欠です。

あえて「上位の成績が取れる高校に進学する」という戦略的判断

こうした現実を踏まえると、高校選びの常識が変わってきます。大手進学塾では進めない考え方です。

「偏差値が少しでも高い高校に行けば、自然とレベルの高い大学に行ける」というのは、一般選抜しか見据えていない古い受験指導にすぎません。偏差値65の高校で下位に沈み、評定が4.0未満になってしまえば指定校推薦の権利を失い、一般選抜の過酷な競争に単身で放り出されることになります。しかも、総合型選抜の拡大に伴い一般選抜の合格枠自体が減少している現在、一般入試のみで難関大を突破するのはますます難度が増しています。

だからこそ、自分の学力に対して「上位2割を狙える高校」にあえて進学するという選択が極めて有効になります。

  • 授業内容を完全に理解でき、定期テストで常にトップクラスを維持できる。
  • 教員からの信頼も厚くなり、推薦や総合型選抜に不可欠な「推薦書」の質や手厚いサポートを引き出しやすい。
  • 自分のやりたい「探求的活動」や小論文の対策に割く時間を十分に確保できる。

現在の模試の判定や実力テストの結果から、「今の志望校に進学すると、学校の底辺付近をさまようことになりそうだ」と不安を感じるならば、志望校のランクを少し下げて、その学校でトップ層(評定A)を確実に取りに行くことは、極めて合理的で戦略的な受験の選択肢です。

ここで大切なのは、受験生や保護者の心理的側面です。「這い上がるチャレンジ精神や競争意識が高いタイプ」なら上位校に挑戦すべきですが、「自分の成績に対してどうしても不安を感じやすい性格のタイプ」であれば、上位校を一段下げることも大いにあり得ます。トップ高校は倍率が1.3倍以上になることも多く、4人中1人は不合格になる厳しい世界だからこそ、無理のない選択が精神的な安定と好成績につながります。

上位の評定Aを掴む高校生が、やるべき3つのこと

「上位の評定を取って、大学で一段高いステージへの逆転合格を狙う」と決めたなら、高校入学後、ただ定期テストの勉強をするだけでは不十分です。以下の「3つの武器」を同時に磨いていきましょう。

まずは圧倒的な評定の獲得

すべての土台となる基本です。日々の予習・復習を怠らず、提出物は完璧にこなし、定期テストで高得点を叩き出す習慣を1年生の1学期からつけましょう。評定は「積み上げ式」であるため、実は高校1年の最初が一番点数が取りやすく、最もお得です。最初につまずくと後から挽回するのが難しくなるため、スタートダッシュが命です。

実体験を伴う「探求的活動」

総合型選抜の面接や志望理由書で必ず問われるのは、「高校時代に何に熱中し、何を深めてきたか」「その経験をもとに、大学・将来で何をしたいか」です。 北海道の高校生であれば、過疎化、第一次産業の未来、観光資源の活用、医療・介護、あるいは身近な地域社会の課題など、何でも構いません。教科書の勉強にとどまらず、実際に現場に足を運び、体験したのかどうかが問われます。「本を読んで勉強しました」ではなく、自らフィールドワークを行い、レポートにまとめる探求のプロセスこそが、あなたの強力な武器になります。

ここでもうひとつ大切な観点は、探求活動のサポートが熱心な高校を選ぶことです。とりわけ私立の高校は手厚いサポートをしている高校が少なくありません。

「自分の言葉で論じる」小論文対策

総合型選抜や推薦入試の多くで課される小論文や思考力を問う筆記試験は、一朝一夕には身に付きません。日頃からニュースに関心を持ち、「自分ならどう解決するか」を考え、文章に書く訓練を重ねましょう。現代社会の諸問題について自分の意見を論理的に組み立て、相手を納得させる文章力を高校3年間かけて磨き上げてください。

まとめ

「高校受験は人生のゴールではありません」その先にある「大学進学」、そして「社会での活躍」を見据えたときの通過点(マイルストーン)にすぎません。高校受験を目標に置かないでください。高校1年の4月こそがスタートラインです。

「良い偏差値の高い高校」にギリギリ入り、日々の授業についていくのに必死になって可能性を狭めてしまうよりも、「トップ層として評定Aを掴み取り、推薦や総合型選抜、さらには奨学金・海外留学への切符を総取りできる高校」を選ぶこと。

この戦略的視点を持てば、北海道での高校生活の送り方は劇的に変わり、将来の選択肢は無限に広がります。ぜひ、これからの志望校選びの物差しの一つとして、この「評定と校内順位」の視点を加えてみてください。

一般入試で考えると、現役で北大以上に合格するには、南高・北高でさえ上位半分以上に、西高になると上位2割に入っていないと厳しくなります。想像以上に狭き門です。

国公立医学部医学科を一般入試で現役合格するなら、南高で上位2割、北高で上位1割、西高で10番以内入っていないと極めて難しくなります。

一般入試の厳しい現状、難化傾向を理解した上で、大学受験をどのようにするのか、そのために、通過点である高校をどのように選択するのか、もっと言うと「高校入学前に、どれだけ先取りするのか」、「高校入学後に探求活動・小論文をいち早く取り組むのか」をサポートする体制が必要なのかがわかるのではないでしょうか。このサポートできる大手進学塾はないのではないでしょうか。なぜなら、お子様1人1人に対応した個別性・独自性が強いため、マニュアルやこれまでの指導方法では対応できないからです。