【高校入試】 面接のコツ・攻略〜10の準備ポイント

北海道の私立高校や公立高校の推薦入試では、学力検査と並んで面接を実施する学校が多くあります。面接は点数だけでは測れないあなたの「意欲」・「適性」・「人柄」を伝える貴重な機会であり評価されます。

しかし、「何を準備すればいいかわからない」「どんな質問が来るのか不安」と感じる中学生も多いでしょう。そこで本記事では、北海道の高校面接でよく聞かれる質問を厳選し、10の重要テーマに集約して解説します。この10項目について深く考え、自分の言葉で答えを用意しておけば、自信を持って本番に臨めます。

なぜ事前準備が合否を左右するのか

高校入試の面接で問われる内容の約8割は、事前に回答を準備できる「定番質問」と言われています。準備不足のまま臨むと、簡単な質問でも言葉に詰まり、せっかくの意欲が伝わらないまま終わってしまう可能性があります。逆に、10の重要テーマをしっかり準備しておけば、面接官の質問に落ち着いて答えられ、あなたの持つ魅力を最大限にアピールできます。

面接は暗記大会ではありませんが、「何を伝えたいか」の軸を明確にしておくことが、成功への鍵となります。

面接で聞かれる10の重要テーマと答え方のポイント

面接で頻出する質問を10のテーマに集約し、「考え方のポイント」と「答え方のコツ」を解説します。一つの回答は30〜40秒程度で簡潔に話せるよう準備しましょう。

No.テーマ考え方のポイントと答え方のコツ
1自己紹介【質問】 出身中学校名と名前を教えてください。
【コツ】 最初の質問です。はっきり、ゆっくり、普段より少し大きめの声で、姿勢を正して答えましょう。
2志望
理由
【質問】 なぜ本校を志望しましたか?
【コツ】 「あなたの目標や経験」と「学校・学科の特色」を結びつけて答えましょう。「通いやすいから」といった理由は避け、「○○の分野を学びたい」「学校説明会・見学で魅力を感じ、目標が叶えられるから」など具体的に。
3学科・コース志望
理由
【質問】 本校の○○科・コースを選んだ理由は何ですか。
【コツ】 その科・コースで「何を学びたいか」を明確に。「自分の将来」や「中学校での経験」と、どうつながるかを述べると説得力が増します。
4入学後の目標と進路【質問】 高校で頑張りたいこと、卒業後の進路について教えてください。
【コツ】 学習、部活、高校生活全体で、「どのような自分になりたいか」という意欲を示します。将来の夢は、具体的でなくても「今興味のあること」や「なりたい大人像」でOK。
5中学生活の経験(活動面)【質問】 中学3年間で最も頑張ったこと、部活動・委員会活動の経験について教えてください。
【コツ】 「何をしたか」よりも大切なのは、「どのように努力したか」「そこから何を学んだか」を答えると良いでしょう。経験をを通して身につけた力などを、高校でどう活かしたいかを答えて締めましょう。
6中学生活の経験(学習面)【質問】 得意教科、苦手教科とその理由について教えてください。
【コツ】 苦手教科は正直に伝えても構いませんが、必ず「克服するために取り組んでいる努力」や「高校での学習意欲」で前向きに締めくくりましょう。
7長所と短所【質問】 あなたの長所と短所を教えてください。
【コツ】 長所と短所はセットで答えましょう。短所は「改善・成長に取り組んでいる姿勢」を示すことが必須です。例:「短所は慎重すぎることですが、意識して迅速に行動するように心がけています。」
8自己PR【質問】 自分自身を自由にアピールしてください。
【コツ】 自分の「個性」を端的に伝える場です。「具体的な経験」+「そこから学んだこと」+「高校でどう活かすか」の三点構成が効果的です。他の質問の回答と内容が重複しても問題ありません。
9対人関係・協調性【質問】 友達や家族と接する上で大切にしていることは何ですか。
【コツ】 コミュニケーション能力や協調性を見ています。「相手の意見を尊重する姿勢」や「感謝の気持ちを伝えること」など、周りの人との関わり方を具体的に述べましょう。
10普段の生活・時事【質問】 最近気になるニュースは何ですか。
【コツ】 時事ニュースなど、即答が難しい質問に備え、日頃から世の中に目を向け、自分の考えを持つ習慣をつけておきましょう。

魅力を伝えるための3つの姿勢

どんなに素晴らしい回答を準備しても、「話し方」「態度」「表情」が整っていなければ、あなたの魅力は伝わりません。面接官が特に注目している3つの姿勢を確認しましょう。

  1. はっきり、ていねいに話す
     緊張から早口になる人が多いです。意識してゆっくり、一つひとつの言葉を面接官に届けるように話しましょう。語尾を曖昧にしないことも大切です。
  2. 相手の話をしっかり聞く
     質問を最後まで聞かずに、途中で答え始めてしまうのはNG。「聞く姿勢」も評価の対象です。質問の意図を正確に把握してから、落ち着いて話し始めましょう。
  3. 前向きな姿勢を見せる 
    答えの内容が完璧でなくても、「この高校で頑張りたい」「成長したい」という前向きな意欲が感じられれば、面接官には必ず伝わります。笑顔や明るい声で、高校生活への期待を表現しましょう。

おわりに

高校面接は、人生で初めて経験する「自分を語る場」かもしれません。不安なのは当然です。

しかし、今回紹介した10のテーマは、ほぼすべての学校で聞かれる基本的な内容です。この準備をしっかり行うことが、面接への自信に直結します。

一つひとつの質問について、自分の言葉で答えられるように繰り返し練習すれば、本番ではあなたの思いが面接官に届きます。がんばりましょう!!