北海道教育委員会による当初出願(第1回)人数公表を受けて、札幌圏内の主な公立高校の普通科の推薦・一般入試の出願者人数について簡単に分析しております。一般入試の志願者数・倍率の動きには、学校の立ち位置や受験生の志向変化が色濃く反映されています。
※当初出願者数と各校の定員に基づき、推薦志願者が不合格だった場合に同じ高校の一般枠へ全員合流するとを仮定して「現状の想定倍率(推薦出願者数ー推薦定員+一般出願者数)÷一般定員」を算出しています。現状の想定倍率は、あくまでも出願変更をしない前提の数字での想定となりますので出願変更後には変動しますので留意ください。
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【高校別】現状の想定倍率 予測
札幌南(合格者平均SS 69)
- 定員:320名(一般のみ)
- 2025年:当初 1.36倍 → 最終 1.30倍
- 2026年:一次出願 427名(前年比 -8名)| 現状の想定倍率 1.33倍
- 分析: 北海道最高峰の札幌南は、志願者数が極めて安定しています。推薦入試を実施しないため、この数字がほぼ最終形となります。前年の最終倍率1.30倍とほぼ同水準の1.33倍を維持しており、揺るぎない最難関の位置付けは不動です。この層の受験生は倍率に左右されず「初志貫徹」する傾向が強いため、出願変更による大幅な減少は見込めません。
例年同様、北海道トップ層のハイレベルな争いとなり、4人のうち3人が合格し、1人が不合格になるという、1点の重みが極めて大きい厳しい戦いには変わりありません。
札幌北(合格者平均SS 67)
- 定員:320名(一般のみ)
- 2025年:当初 1.18倍 → 最終 1.15倍
- 2026年:一次出願 416名(前年比 +38名)| 現状の想定倍率 1.30倍
- 分析: 今年のTOP4の中で最も志願者数を伸ばしました(+38名)。昨年の最終倍率1.15倍という「低さ」が強い安心感を与えた結果、札幌東などから志願者が流入したと見られます。昨年の反動で例年並みの倍率に戻ったといえるでしょう。低倍率だった昨年とは異なり、今年は熾烈な争いが予想されます。
札幌西(合格者平均SS 65)
- 定員:320名(一般のみ)
- 2025年:当初 1.48倍 → 最終 1.38倍
- 2026年:一次出願 466名(前年比 -8名)| 現状の想定倍率 1.46倍
- 分析: 志願者数は微減したものの、依然としてTOP4の中で最高の1.46倍を記録しています。西高の自由な校風を求める層の支持は厚く、倍率が1.4倍を下回ることが稀な非常に人気の高い学校です。例年、出願変更期間でも志願者が大きく減ることは期待しにくいため、今年度も厳しい戦いを覚悟する必要があります。受験生3人のうち2人が合格し1人が不合格になるという、TOP4の中でも特に門戸の狭い戦いとなることが見込まれます。
札幌東(合格者平均SS 63)
- 定員:320名(一般のみ)
- 2025年:当初 1.62倍 → 最終 1.57倍
- 2026年:一次出願 415名(前年比 -104名)| 現状の想定倍率 1.30倍
- 分析: 昨年、最終倍率1.57倍という極めて高倍率を記録した反動で一気に100名以上の志願者が減りました(-104名)。受験生の回避行動が顕著に出た形です。しかし、この「1.30倍」という落ち着いた数字を見て、出願変更期間に北高や西高などの他校から受験生が流れてくる動きも予想されます。とはいえ、極端に大きな変動には至らないと思われます。
札幌旭丘(普)(合格者平均SS 61)
- 定員:240名(推薦 48 / 一般 192)
- 2025年:合計 354名(推薦 115 / 一般 239)| 一般当初 1.24倍 → 最終 1.48倍
- 2026年:合計 353名(推薦 100 / 一般 253)| 一般当初 1.32倍 / 現状の想定倍率 1.59倍
- 分析: 総志願者数は昨年とほぼ変わらず安定して大人気の高校です。推薦志願者が15名減り、一方で一般出願が14名増えており、当初倍率は昨年の1.24倍から1.32倍へ上昇しました。このままでは、推薦不合格者が一般定員(192名)に合流した後の現状の想定倍率は1.59倍に達し、昨年最終(1.48倍)と同様の激戦が想定されます。受験生2.7人のうち1人が不合格になる門戸の狭い戦いとなります。
なお、今年度のDS科(定員80名)は、出願者が94人(推薦41、一般53)と当初から定員を上回っている状況です。
札幌国際情報(普)(合格者平均SS 61)
- 定員:80名(推薦 24 / 一般 56)
- 2025年:合計 134名(推薦 63 / 一般 71)| 一般当初 1.27倍 → 最終 1.64倍
- 2026年:合計 148名(推薦 62 / 一般 86)| 一般当初 1.54倍 / 現状の想定倍率 2.21倍
- 分析: 定員が少ない中で志願者が14名増加した影響が数字に強く表れています。一般当初倍率1.54倍は普通科の中でトップクラスです。さらに推薦不合格者が一般定員(56名)へ合流すると、現状の想定倍率は2.21倍をマークとなり、このままでは昨年の最終倍率(1.64倍)を大きく超えるため変更による流出が想定されるものの、極めて過酷な入試となる見込みです。
札幌月寒(合格者平均SS58)
- 定員:320名(一般のみ)
- 2025年:合計 434名| 当初 1.36倍 → 最終 1.42倍
- 2026年:合計 417名| 当初 1.30倍 / 現状の想定倍率 1.30倍
- 分析: 昨年の高倍率を嫌い志願者は17名減少しましたが、それでも417名の出願があり高水準です。倍率は若干落ち着いたものの、依然として中堅上位校としてのブランド力は高く、1.30倍という数字以上に得点力の求められる戦いになります。
札幌新川(合格者平均SS55)
- 定員:320名(推薦 64 / 一般 256)
- 2025年:合計 409名(推薦 128 / 一般 281)| 一般当初 1.10倍 → 最終 1.28倍
- 2026年:合計 409名(推薦 110 / 一般 299)| 一般当初 1.17倍 / 現状の想定倍率 1.35倍
- 分析: 総志願者数が2年連続で「409名」と一致しました。推薦が18名減り、一方で一般が18名増えています。当初倍率は上がっていますが、推薦不合格者が合流する現状の想定倍率は1.35倍と想定されます。
札幌啓成(普)(合格者平均SS 54)
- 定員:280名(推薦 28 / 一般 252)
- 2025年:合計 380名(推薦 53 / 一般 327)| 一般当初 1.30倍 → 最終 1.31倍
- 2026年:合計 333名(推薦 67 / 一般 266)| 一般当初 1.06倍 / 現状の想定倍率 1.21倍
- 分析: 昨年の高倍率を避ける動きにより、総志願者は47名の大幅減となりました。一般当初倍率は1.06倍と一見低めですが、推薦志願者が14名増加しており、推薦不合格者が合流する現状の想定倍率は1.21倍まで上昇します。他校からの志願変更先になりやすいポジションのため、最終的な数字はもう少し積み上がる可能性があります。
札幌藻岩(合格者平均SS 53)
- 定員:240名(推薦 72 / 一般 168)
- 2025年:合計 290名(推薦 131 / 一般 159)| 一般当初 0.95倍 → 最終 1.33倍
- 2026年:合計 289名(推薦 96 / 一般 193)| 一般当初 1.15倍 / 現状の想定倍率 1.29倍
- 分析: 総数は昨年比-1名と安定していますが、推薦志願者が35名激減し、その分一般出願が34名増えています。昨年は一般当初で定員割れ(0.95倍)でしたが、今年は当初から1.15倍と正常化しました。現状の想定倍率は1.29倍と、昨年最終(1.33倍)に近い水準に収束する見込みです。
札幌手稲(合格者平均SS 53)
- 定員:320名(推薦 64 / 一般 256)
- 2025年:合計 303名(推薦 60 / 一般 243)| 一般当初 0.95倍 → 最終 1.06倍
- 2026年:合計 312名(推薦 85 / 一般 227)| 一般当初 0.89倍 / 現状の想定倍率 0.97倍
- 分析: 総志願者が定員(320名)を下回る状況が続いています。一般当初倍率0.89倍は周辺校の中でも際立って低い数値です。推薦志願者は25名増えていますが、不合格者が全員合流してもなお現状の想定倍率は0.97倍と定員をわずかに割る計算になります。現状では今年度も合格の門戸が広い「狙い目」の高校となっています。
札幌北陵(合格者平均SS 52)
- 定員:320名(推薦 64 / 一般 256)
- 2025年:合計 375名(推薦 91 / 一般 284)| 一般当初 1.11倍 → 最終 1.23倍
- 2026年:合計 373名(推薦 107 / 一般 266)| 一般当初 1.04倍 / 現状の想定倍率 1.21倍
- 分析: 一般当初倍率1.04倍は落ち着いて見えますが、推薦志願者が107名と100名の大台を突破している点に注意が必要です。不合格となった数十名が合流する現状の想定倍率は1.21倍となり、結果として昨年最終(1.23倍)と同等の競争率になることが見込まれます。
札幌清田(普)(合格者平均SS 52)
- 定員:200名(推薦 40 / 一般 160)
- 2025年:合計 255名(推薦 93 / 一般 162)| 一般当初 1.01倍 → 最終 1.31倍
- 2026年:合計 247名(推薦 60 / 一般 187)| 一般当初 1.17倍 / 現状の想定倍率 1.29倍
- 分析: 昨年の推薦の激戦を避けて推薦志願者が33名減少した一方で、一般出願が25名増加しバランスが整いました。一般当初倍率は上がっていますが、推薦からの流入が減るため、現状の想定倍率は1.29倍であり、昨年最終(1.31倍)と概ね同じ見通しです。
札幌平岸(普)(合格者平均SS 51)
- 定員:280名(推薦 28 / 一般 252)
- 2025年:合計 504名(推薦 88 / 一般 416)| 一般当初 1.65倍 → 最終 1.80倍
- 2026年:合計 401名(推薦 63 / 一般 338)| 一般当初 1.34倍 / 現状の想定倍率 1.48倍
- 分析: 昨年、超高倍率(1.80倍)を記録した衝撃により、志願者が103名激減しました。それでもなお一般当初倍率1.34倍、現状の想定倍率1.48倍と、中堅校の中では群を抜く人気を維持しています。昨年の異常事態からは軟化しましたが、依然として高密度の争いであることは間違いありません。
【ご参考】隔年現象・推薦入試組の再出願
■倍率の「隔年現象」
多くの学校で前年の最終倍率が高いと翌年の一次出願が減り、逆に前年が低いと増える「隔年現象」が見られます。
・昨年低倍率であった札幌北が前年一次比+38名と大幅に志願者を増やし激戦化。一方で、昨年高倍率を記録した札幌東は、前年一次比-104名という極端な減少を見せました。これは昨年の高倍率(1.57倍)を嫌った受験生が、札幌北や札幌西、あるいは旭丘へと分散した「回避行動」の結果と考えられます。
・昨年1.80倍の超高倍率の札幌平岸は前年一次比-78名と減少し、一方で札幌藻岩(前年一次比+34)や札幌清田(同+25)などは昨年の低倍率を見て志願者が流入しています。
■推薦入試組の再出願
北海道の公立入試制度では、推薦入試で不合格となった生徒が同じ高校の一般入試へ再出願するケースが非常に多く、特に、旭丘・国際情報・新川・平岸といった推薦人気の高い学校では、推薦枠から漏れる数十名から百数十名の受験生が一般枠へ「なだれ込む」ため、一般の一次出願者数の倍率のみで判断するのは早計です。
推薦入試組の再出願後の倍率は、最終倍率公表の3月2日(月)11:00になります。
想定倍率データ一覧

【ご参考】主な公立高校のHP
※北海道教育委員会 北海道札幌南高等学校 北海道札幌北高等学校 北海道札幌東高等学校 北海道札幌西高等学校 札幌国際情報高等学校 北海道札幌月寒高等学校 北海道札幌啓成高等学校 北海道札幌北陵高等学校 北海道札幌手稲高等学校 市立札幌新川高等学校 市立札幌清田高等学校 市立札幌旭丘高等学校 市立札幌藻岩高等学校 市立札幌平岸高等学校
